バトンを渡すという考え方

2013-08-05 20.46.17

現在はポルシェ911(964)のバトンを預かり、ハンドルを握っています。
気に入ってるクルマに乗り続けるのでは無く、希望者がいればバトンを渡す。これは僕が憧れのクルマに乗る上での考え方。
もちろん乗ってみたいクルマが沢山あるという理由もあるのだけれど、東京でクルマを持つということは、結構クルマにとっても負担がある環境だったりするのが理由のひとつ。

渋滞あり、信号も多い。思いのほか夏の気温も高く下がりにくいのが都内かもしれない。
海外の年季の入ったクルマ、特にヨーロッパで開発されたクルマが、これほど湿度も高く、温度も高い、更には渋滞という環境に長時間置いて良いはずが無いと思う。

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ならば、所有するのでは無く、オーナーやショップで試乗させてもらえれば良いのでは?とも言えるのですが。
でも、ちょっと乗って分かる事と、所有して分かる事は違うのです。

実際フェラーリに乗って分かった事は多く、自分のモノとすることで色々なモノが見えて来ました。

今はポルシェに乗っていますが、ドイツのモノ作りとメカの設計の仕方などに驚きつつ、開発当時やファーストオーナーの事を思い浮かべながらクルマを眺めるコトも大切な時間となっています。

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なにより最大のメリットは、人との出会いですね。
同じ考えの方と出会えたり、交流を深めたり。その経験は所有したオーナーだからこその特権かもしれません。

そして、バトンを渡すべき人との出会いは大変貴重な経験です。
「あぁ、この方になら是非に乗ってもらいたい」そう思える方との出会いは、何か同じ特別な記憶を共有する様な経験にもなります。

この経験、気持ち、思いもバトンタッチしたい。そうした気持ちが一番強いのかもしれません。