Ferrari CLASSICHE 生産者にとっての愛着とは何か?

2013-06-12 15.17.04

 

フェラーリ・クラシケを知っていますか?
僕は知らなかったのだけど、オリジナルであることの認定書の発行、オリジナルを保つ為のサポートやメンテナンスをしてくれるサービス。

対象車は限定車と20年経過した車種という具合に、フェラーリでも限られたクルマしか対象にはならない。
写真はその認定書のサンプルとバッチ。

オーナーが依頼すると、フェラーリ社より指定された部分のチェックと点検をメカに指示され、その報告書を作成しフェラーリ社へ送付。不明点などがあれば、何度かやり取りが繰り返されるらしい。
そして、月に何度かあるフェラーリ社の会議にて、認定の判断が下されるとのこと。

フェラーリ社では、実は製造されたクルマの資料がすべて残されているとのこと。世界中にある1台1台の詳細のカルテがあるということ。つまり、その資料と照らし合わせることで、そのクルマのオリジナルか否かの判断が出来るということ。

正直、これはビックリした。それと同時に、フェラーリを所有することによって、フェラーリ社との繋がりを強く実感することにもなる。オーナーにとっては、嬉しい情報と思う。(実際僕は感激した。笑)

では、歴史を重ねる上でパーツが破損してしまった場合はどうなるのか?
その場合は、フェラーリ社で原型を持っている為、型を起こしてオリジナルのパーツを作成することも可能とのこと。

長く付き合うことを考えている会社なのだなと思う。
最近は何がエコなのか?を問う様な意見も、クルマ好きのブログで見かけることがある。
燃費の良い最新のクルマに乗り換え続ける事がベストとは思わないのは、僕も同意見だ。メンテナンスが行き届いた旧車はそれなりに環境にも良いのでは無いか?とも思う。

『愛着』って言葉は、生産者にとってはマイナスなのかもしれないが、ブランドを育てる上では多いにプラスであると思う。
クラシケは、それを目に見える形にして教えてくれる制度なのだと思う。