その一歩目は覚悟が無くても車に乗れる。名車との付き合い方。1

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エンスーという世界に踏み入れたと感じた、一番初めの車はフェラーリモンディアルtだろう。

「エンスー」=「車に対する熱心家」を指すならもっと自動車歴は古いかもしれない。

でも、なんとなく個人的なレベルというか、ステップを重ねて到達する場があると思っていて、ようやく「エンスー」のフィールドに立てたと思った車。

そこに向かうまでの道のりは、勉強期間。いろいろな構造や車の動かし方を学ぶ時間でした。

2013-04-27 18.17.08

クルマの選択から購入まで

コツコツとお金を貯めつつも、サラリーマンでは無い上に、出来る限り仕事の時間を減らしたいと思っている人間にとって、ある程度の金額を溜め込むのは難しい。

計画の無さもあって、手元で自由に使うと決めたお金は200万。このお金の中で出来ることを考えた。

車の買い方は大きく3つあると思っていて、1つはディーラーを通して新車や中古車を購入する。

この場合、新車であっても当たり外れがある上に、中古車業者は酷いところは本当に酷い。

それなりの保証がある部分は安心感でもあるけれども、その分価格に付加される。基本的に手元で壊れた車は自己責任と思っているので、どちらにしろ主治医としての信頼出来る自動車工場は見つけておくと良いと思っている。

下手な知識は面倒臭がられる上に、無きゃ無いで適当に対応されることもある。出会いは難しい。

2つ目は、個人売買かな。このネット時代、自分の気になる車に乗るユーザーのブログやSNSページにたどり着くのは容易い。

そこに「手放してもいいかな」と書いている人もちょこちょこある。

自分が欲しい車で、さらに今までのメンテナンスなどが細かく記されていれば、それは安心でしかない。

あとはオーナーの人柄かな。話さえできれば比較的安価な金額で譲り受けることも出来る。

ただし、保証は無し。全てのトラブルは自己責任。そこに付き合えるか否か。

3つ目はちょっぴり反則技。馴染みの中古車ディーラーと出会って、業車オークションで探してもらう。

これも基本的には保証が無いものの、流通価格より安価であり、出品に関するチェックが厳しいので嘘は無い。

もちろん「故障や不具合」の明記があるものもあるけれど、例えば「無事故車」という様な表記への信頼性は高い。

実はフェラーリ モンディアルtはこれで買った。

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僕が常に提示するクルマ購入の条件

過去に自動車を購入したことから付き合いが始まり、プライベートでもちょこちょこ遊んだりしてくれる目白自動車さん。

そこへ相談して、手持ちの資金を伝えた上で面白い車が無いかを相談していました。

条件は下記。

・手元の資金は200万。ここから保険や駐車場代も賄う。

・購入は一括で。

・車検は残ってる方が良い。

・維持が難しくなったら「売れる」車。

これくらいの条件となると、特に最後の項目があれば気持ち的にも楽になれる。

いろいろな提案を受けてた時に「フェラーリとかどう?」と出てきたのがこの時の一台。自動車好きとしては、一度は所有したい1台。

今ではこの金額は難しいと思われるけれども、いざとなったら「どうにでもなるだろう」と落札を依頼。

目白自動車さんの手数料、落札費用、保険関係、陸送料金などを一括支払い。

2週間後くらいに神戸から手元にやってきた。思いの外程度は良かった。

というか、購入時に現車確認せずにフェラーリ購入というのも、ちょっと賭けだったかも。

スイッチ類も正常作動。目白自動車さんにも試運転してもらい、走行関係の不具合が無いことを確認。

小さなオイル漏れは見つけたけれど、著しく減ってることも無く問題はなさそう。

ガソリン満タン補給に行ったら、1万円吹っ飛びました。これが一番の衝撃だったかも。

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実は駐車場契約が間に合っていなかった

購入してからは洗車して、ずっと眺めてましたが、実は駐車場が間に合ってい無かったのです。

仕方が無いので、近所の小さな整備工場へ持ち込み12ヶ月点検を依頼。そのまま2〜3日預かってもらう。

という間に車庫証明発行!そのまま陸運局へ向かい、無事登録となりました。

肝心の12ヶ月点検の結果は良好。ブッシュ類の時間経過的な劣化はあるもののブーツ類の割れも無く気になるオイル漏れも気になら無い程度。

そして気になるのは、点検とはいえ「フェラーリ」を預かってチェックしてもらう請求料金。

正直ちょっと覚悟はしていましたが、結果は1万円。

アンダーカバーを全て外し、下回りから一緒に確認・説明・解説、今後の対応方法などのアドバイスを受けた値段としては安い。

そもそもの安心代としては安すぎます。

ということで、車検証にも自分の名前が掲載され、車庫へも収まることとなりました。

それが200万円からのフェラーリライフの始まりでした。