イタリア車の難点、ベタベタ病…。その解決に至るまで。

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イタリア車に乗られる方には常につきまとう悩み「スイッチ類のベタベタ病」。これは思い当たる方が多いのではと思います。僕も以前乗っていたモンディアルtでもありました。正確には全て解決済みだったのですが、一部だけ残ってました。

プロテイン塗装と言われてますが、日本の気候に合わないのか湿度で加水分解されて、ベタベタしてきます。特にスイッチ類が多いですが、クルマによってはエアコンの吹き出し口や灰皿の部分なども。モンディアルtではハンドルの裏の部分というか、足が当たるところがこれで、パンツに黒くベタベタが付着することが。

 

最近特集の様に掲載している「マセラティ カンビオコルサ」も同様にベタベタ病が発生していたらしいです。

オーナー曰く、「購入するため色々な店舗に見に行った時、イタリア車はこのベタベタが持病らしいということを知った。」とのこと。

ここからはオーナー談です。色々と聞いてみました。

マセラティにかぎらず、フェラーリ、アルファにいたるまでこの塗装が加水するベタベタ病、ネチャネチャ病にかかりますよね。これは塗装表面が、日本の高温多湿によってプロテイン樹脂塗料が加水してしまう現象らしいとわかりました。触ると指につき、服につくと落ちない。

ボタンは指紋がつくしホコリもつく、ちょっとイラッとする。

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しかもこのベタベタ病、コーンズなどに持って行くとボタンなど個別に販売してくれずユニット交換になってしまいかなり高価。アッシー交換って本当に高価です。現場は作業効率が良いのだと思いますけれども。

DIYを選択、内容は本格的なリフレッシュです。

問題のベタベタは、ケトン系溶剤で取れるのだけど、一緒にボタンの印刷も落ちてしまいます。しかもなぜか地が白いプラスチックのため、清掃後はボタン自体が真っ白に。こうなると再塗装と一緒にインレタもしないといけません。
そもそも日本だったら、地のプラスチックを黒で成形しますよね。イタリアらしいなと思う発見でもありました。

購入時は、エアコンの口とかあらゆるところがベタベタだった。それが取れる非常に気持ちの良いものだ。

 

そして、塗装と一緒に落ちてしまったスイッチ上のピクト。
たまたまこの手のインレタをやっている職人さんと出会ったのと、自身がデザイナーでこの手の作図はお手の物なのでやりましたよ。しかしすごく手のかかる作業。
インレタはもう二度とやりたくないほど大変だったけど、でもやって良かった。

この手の業者さんも居て15万~くらいで頼めるらしいですね。でも、仕上がりは業者によってまちまち。
大抵の業者よりも僕のがうまいです(笑)あ。でも、15万ではやりたくないです。

良いオチです。笑